相続登記の義務化について詳しく理解している人はまだ少ないかもしれませんが、実は法律が改正され2024年4月1日から相続発生時における登記申請が義務化されることになりました。3年以内に相続登記を行わなければならず、正当な理由がないのにこれを怠ると100、000円以下の過料が科せられます。このように聞くと何となく不安に感じるかもしれませんが、実際に相続が発生した時は全てを1人で行わなければならないわけではありません。専門家である司法書士に相談すれば、不動産相続について初心者にもわかりやすく手続きの流れを教えてくれるでしょう。

相続登記が義務化されることになった背景として、所有者不明の土地や建物が増加したことが挙げられます。相続が発生してから何十年以上もの間にわたり登記申請がなされないまま放置されていた不動産が、次第に誰の持ち物か分からなくなり土地の再開発や災害時の復興需要を妨げる原因となっていました。そこで国は法律を改正し相続発生時の登記申請を義務化することにしたのです。相続登記は不動産を正しく守っていくために欠かせない手続きです。

相続発生時は何かと忙しくバタバタするかもしれませんが、後回しにせず早めに作業を完了させておくようにしましょう。司法書士の先生に相談すれば手続きを代行してくれたり、作業について的確なアドバイスをくれたりします。信頼できる先生を見つけて、きちんと対応するようにしておきましょう。