不動産相続について考えることは、いま流行りの終活の中に含まれます。終活というワードを目にするとほとんどの人が面倒くさい印象を受けるかもしれませんが、近年は司法書士の監修のもとに創られたアプリを使って楽しみながら資産管理ができるようになっているのです。子どものほうから不動産相続について言及するのは少し難しいだけに、司法書士に間に入ってもらって話し合いを重ねていくことが重要になります。親のほうはどんな不動産を所有しているかだけでなく、所有するに至った経緯についても伝えるようにしてください。

この経緯を子どもや司法書士に伝えておくことが、不動産相続をスムーズに進めることにつながるのです。100年以上も所有者が変更していない土地に関しては、実際の面積と登記簿に記載されている面積に誤差が生じていることがあります。そのような誤差を把握しておくことは、司法書士にとっての大事な役割なのです。さらに土地の境界線が曖昧になっていることもあるので、それを明確にしておくことも重要なポイントになります。

ちなみに所有地の下に水道管が通っているかどうかで資産価値が大きく変わってくるので、司法書士は不動産相続の際に地上からは見えない埋設菅にも目を向けるようにしているのです。このようなポイントを踏まえて、親のほうは元気なうちに資産整理をしてみましょう。不動産相続は預貯金のように金額で表すことが簡単にできないだけに、早めの対策が求められるのです。